住宅地に降ってたまる雨水をポンプによって河川、水路に排水する施設で、鳴尾ポンプ場は昭和53年に運転を開始し、1,578㎥/分の排水能力(風呂の水(200ℓ)で換算すると、毎分約8000杯になります)があります。
ポンプ場は、通常、その付近で最も低く雨水が溜まりやすくて河川等に近い場所に設置することが効果的であることから、低湿地の軟弱地盤地帯に設置されることが多いです。
鳴尾は、『海の潮騒の聞こえる地とした』とか、「小治田之真清水(尾張名所図会(江戸末期~明治初期)の補遺版)」に『星崎の海辺を往古(むかし)は、なるをの浜といいし』から名付けられたとの通説がありますが、鳴(なる)は、名古屋弁の「なるい」で、緩やか、まろやかの意味であるとするとの説もあります。
「鳴」から連想される地名は、鳴海、鳴子、鳴浜などであるが、平ら(又は緩やか)な丘の意味で、「尾」は、その裾の伸びたところとしてよく使われることから、「緑区鳴海辺りの丘陵地から西に伸びた裾(動物の尻尾(しっぽ))に位置するところとして「鳴尾」となったと考えられたとする説も有力です。